増える市の生活保護 148世帯増加 


 生活保護率が道内で5番目に高い小樽市では、生活保護を受ける世帯が年間100世帯程度の増加傾向にある。今年度(1月末現在)も昨年度と比べて148世帯増加した。
 市の生活保護世帯数は、1997(平成8)年度の2,457世帯から増え続け、今年度は3,745世帯に上る。
 小樽市福祉部保護課によると、生活保護の受給者は、高齢者世帯44.4%、母子世帯12.3%、障害者世帯8.1%、傷病者26.2%、その他9.0%となっている。受給額は、昨年の受給額よりも約2億3,000万円多い86億5,421万7,000円。市の負担は4分の1の約21億円。4分の3は国負担。
 市は、4月から9月までで、心臓や脳外科の手術、白血病治療を受けた生活保護受給者が多く発生したことを受け、医療扶助の増額を盛り込み、一般会計に1億3,700万円の増額補正を行うことにした。このうち、国負担8,325万円、道負担1,109万円。
 「市内の保護率は39.9パーミル(1パーミル:1,000人に1人)で、道内5位の高さのまま。今回は、医療扶助が昨年と比べて多く発生したので、追加補正することになった」(同課)としている。
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