暖冬で積雪例年の半分 排雪作業に影響


 記録的な暖冬で、市内の積雪が例年の半分程度となっており、排雪作業が例年と比べて減少している。
 市建設部雪対策課によると、1月末現在の降雪は、過去5年平均の308cmよりも65cm多い373cmとなっている。しかし、暖冬の影響で降り積もった雪はすぐに解け、積雪は、平均の88cmよりも43cm少ない45cmに留まっている。
 このため、市内の各路線では、除雪作業は昨年・一昨年並の出動回数となっているが、排雪作業はごく一部だけで、例年よりも少ない出動回数となっている。
 除雪は、積雪10cmでバス路線、15cmで市道に作業車が出動し、積もった雪を道路の両側に掻き分けていく。1km当たり1万7,000円かかる。
 排雪は、除雪作業で道路の両側に掻き分けた雪が2m以上高くなると、ダンプに積んで雪捨て場に運ぶ。1km当たり136万円となる。
 このまま積雪が少なければ、排雪作業の出動回数が少なく、除雪費用の80倍もかかる排雪費用が少なくて済み、市の除排雪予算9億5,000万円に不要額が生じる可能性も出てくる。
 市では、2007(平成19)年度は、当初予算9億5,050万円に対し、1億円の追加補正を行って計10億5,050万円の予算となったが、最終的に3,300万円の不要額が生じた。2006(平成18)年度は、当初予算9億4,080万円に対し、不要額が1億3,800万円発生。
 雪対策課では、「予算には、ロードヒーティングの電気料も含まれているし、今後の積雪の状況にもよるので、不要額が出るかは分からない」としている。
 財政課では、「支出が減れば収支にも影響してくるので、赤字が減る要素にはなる。雪が降って補正してお金が出るよりも財政的にはいい」と話している。
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