新年度も職員ボーナス削減 市が組合に提案


 2009(平成21)年度予算編成に関する小樽市役所(山田勝麿市長)の市長ヒアリングが、21日(水)に終わった。一般財源の歳入不足などを見越した市は、市役所職員労働組合(市職労)に、昨年度と同様の職員ボーナスの1ヶ月削減と役職加算の凍結を行いたいと提案した。
 このボーナス削減は、2008(平成20)年度の一般財源に生じた歳入不足を埋めるため、昨年の夏と冬のボーナスで実施した。毎年、財政状況を見ながら交渉するということで、なんとか市職労と妥結し6億6,000万円の支出を抑えた。
 市側は、2009(平成21)年度の予算編成を見越して、昨年12月4日、市職労に1回目の提案を行っていたが、市長ヒアリングを終えた22日(木)、「小樽市の状況は、厳しいことに変わりはない」(財政課)と、再びボーナス削減を提案した。
 市職労・岩本毅執行委員長は、「財政状況を聞いた上で総合的に判断するが、毎年毎年あまりにも好転しないなら、どうしようかと考えてしまう。市民に負担を求めることはいかがと思うし、経費を削ることや事業費のコストを圧縮する努力が見えないと判断は出来ない。今後、具体的な協議を行い、2月の中旬ぐらいまでには結論を出す」という。
 市では、「決算見込みと新年度予算の状況が見えてから説明した。早めに妥結して頂けると助かるが、相手のある問題だから難しい」としている。
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