抽象画のパイオニアを紹介 美術館企画展 (2009/01/09)

 北海道の抽象画の先駆者を紹介する市立小樽美術館(色内1)の企画展「北海道 抽象画のパイオニア」が、1月31日(土)から5月17日(日)、同館2階展示室で開催される。


 同企画展では、北海道美術界の重鎮、抽象絵画の牽引者だった札幌出身の菊地又男と小谷博貞、その後の次世代を担った小樽出身の沢田哲郎、小松清の4人を紹介する。


 北海道では、1950年代後半から、抽象絵画の関心が高まった。菊地又男は、戦前から抽象を志向し、いち早く抽象を志す若手のリーダーとなっていた。これまでの画壇における既成の価値を否定し、新時代にふさわしい美術を創造しようとしていたという。第1回全道展で協会賞を受賞したが退会し、北海道初の前衛的傾向の集団「ゼロ展」を組織した。


 企画展では、初期の作品から晩年の作品8点が展示される。キャンパスに新聞紙や機械、女性用ハンドバックなどを張り合わせた独特のコラージュ作品が並ぶ。


 小谷博貞は、学生時代からシュールレアリスム、抽象主義に傾斜し、兵役を経て、終戦後復活した自由美術で会員となっていた。道展事務局長を務めたり、制作と同時に評論活動を行い、抽象絵画の牽引者となった。海外の潮流の後を追うのではなく、地方性のたしかな把握と独自な想像力が必要だと主張し、後進に造形の厳しさを説いたという。兵役の経験から得た自分の死や家族、愛する人の死に対する思いを描いた作品8点が展示される。


 次世代を担った小樽出身の沢田哲郎と小松清は、同年代で、それぞれ20代前半で早熟な才能を開花させた。


 沢田は、スカイスケープと名付けられた水平線の連続で構成された抽象作品で、独特のスタイルを獲得し、高い評価を受けた。


 小松は、亀甲や扇形という日本独特のフォルムを使い、十二単衣を思わせる豊かな色彩の饗宴をもった情感豊かな作風を確立した。


 この2人の色彩豊かで迫力ある作品26点が飾られる。


 「今回、小谷さんの遺族から作品8点を寄贈して頂いたので、この作品のお披露目に合わせて、北海道の抽象画のパイオニア4人を紹介することにした。作品は、大型のものが多く、見応えがある。先人の枠を超えようと、厳しい風土の中で自身を見つめ、北方の独自性を探究し続けた、まさに抽象絵画のパイオニアというべき画家たちの軌跡を展覧する」(同館学芸員)。


 企画展「北海道 抽象画のパイオニア」は、1月31日(土)から5月17日(日)。観覧料:一般300円、70歳以上の市内在住者・高校生150円、中学生以下無料。問合せ:0134-34-0035


 また、この企画展に併せて、2月8日(日)18:00~19:00、小樽商科大学のプレクトラム・アンサンブルによるギャラリーコンサート「マンドリンの夕べ」が展示会場で開催される。観覧料が必要。同日の15:00~18:30には、財団法人煎茶道方円流小樽支部の「お茶とお菓子のお振る舞い」も開かれる。



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