中心商店街の歩行者通行量激減 10年で約半分に


 小樽の中心商店街の歩行者通行量が激減している。
 市は、毎年、春と秋に、中心商店街(都通り商店街・サンモール一番街・花園銀座商店街)の1時間あたりの歩行者通行量を計測している。
 調査方法は、中心商店街の10地点を通過する歩行者(中学生以上の人で、自転車運転者を含む)の数を、方向別に各20分間計測し、3倍にして1時間の通行量としている。
 今年は、6月6日(金)・8日(日)と9月26日(金)・28日(日)の9:00~19:00に行った。
 この結果、1999(平成11)年度の春は102,786人を数えていたが、2008(平成20)年度では57,522人に半減したことが分かった。秋でも、104,072人から63,375人へと減少し、昨年度と比較しても、春-7,344人、秋-3,183人となった。
 市内では、1995(平成7)年から2001(平成13)年までの6年間で、マックスバリューや生協みどり店、スーパーシガ長橋店、マイカル小樽店など大型店舗の出店が相次いだ。マイカル小樽の開業に伴い、中心商店街は一挙に衰退の道を辿り、2005(平成17)年には、サンモール一番街の丸井今井小樽店が閉店した。
 この後、丸井今井跡のテナント誘致も進まず、さらにはマイカル小樽(ウイングベイ小樽)の空洞化が進んでいる。市内商店主からは、「マイカル誘致の時に我々中心商店街の商店主たちが訴えたように、共倒れになってしまった」。「市の行政能力のなさに呆れる」との声が広がっている。
 総通行量の推移