「写実の求道者」 伊藤正作品の魅力を紹介


itotadasi.jpg 小樽出身の世界的風景画家・中村善策の記念ホール開設20周年特別展の第2弾「写実の求道者 伊藤正展」が、7月26日(土)から9月23日(火・祝日)まで、市立小樽美術館(色内1)で開かれている。
 伊藤正(1915~1989)は、写実を一環して追求した画家。中村善策と師弟の絆と家族的な交流があった。黒く鋭い線が、伊藤正の作品の特徴。道展や日展、一水会展などで賞を受けて、華々しく活躍した。
 この特別展では、「対象の写生を徹底して繰り返し、自己に誠実な画風を確立した伊藤正の画業を回顧するものです。優れた絵画技術をもったこの画家の、高潔さと人間性を視野に入れつつ、風土の本質に迫る作品の魅力を画風の変遷に沿ってご紹介いたします」 (小樽美術館)。
 日展特選を受賞した「運河に沿う街」(1962)や「ノートルダム・ド・パリ」(1962)、「雪の農場」(1959)、「埋葬・雪」(1967)など、臨場感ある作品約60点が展示されている。
 特別展Ⅱ「写実の求道者 伊藤正展」は、7月26日(土)から9月23日(火・祝日)まで。一般500円、70歳以上の市内在住者・高校生250円、中学生以下無料。
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