親鸞聖人も泣く 「小樽双葉」の内紛!刑事告発に発展 (2008/05/14)

futaba1.jpg 市内住ノ江にある双葉高等学校・中学校を経営し、創立100周年を迎えた、学校法人・北海道龍谷学園(松本哲朗理事長・吉村威人校長)で、理事長解任を巡り、理事会が真っ二つに割れ、紛糾。双方で訴訟合戦を繰り広げた上、道知事・警察・検察庁などへ告発状が提出されるなど、大揺れに揺れている。


 北海道龍谷学園は、親鸞聖人の教えを基本とする浄土真宗本願寺派(総本山・京都・西本願寺)の関係学校のひとつ。1907(明治24)年9月に、小樽実践女学校として、小樽別院内で開校し、以来、一世紀に及ぶ歴史を持つ。


 同学園の歴代理事長は、浄土真宗本願寺派の小樽別院(若松1)の“輪番(住職)”が務めてきた。しかし、100周年記念を迎える2007年(平成19)年6月30日の理事会は、本願寺別院輪番の大嶋俊明理事長を「理事長印を外部に持ち出そうとした」 との理由で、突如、解任した。後任には、新たに札幌市中央区の真照寺の住職・松本哲朗氏を新理事長に選任した。


 この異例の解任劇に対し、大嶋前理事長が、7月17日、札幌地裁小樽支部に、理事長職務執行停止の仮処分申し立てを行った。10月10日に、仮処分決定が出され、後任の松本理事・理事長の選任決議は無効と判断され、職務遂行をさせてはならないとされた。この時点で、新旧の理事長が不在の状況となった。このため、10月に行われた双葉高等学校100周年記念事業の記念式典・祝賀会などに多大な混乱を引き起こす結果になったという。


 この理事長等の職務執行停止の仮処分決定は、同学園の寄附行為(定款)の規定の不備ととらえた学園側は、10月30日に理事会を開催。寄附行為の変更を行い、11月13日の理事会で、松本理事長の職務執行は有効との決議を過半数で行い、14日に、今度は学園側が仮処分取り消しの申し立てを行い、訴訟合戦を繰り広げていた。


futaba.jpg この訴訟合戦などで揺れる理事会の動向に頭を痛めた、浄土真宗本願寺派の不二川公勝総長は、本願寺小樽別院総代の同学園理事宛に、「司法を介した問題となり、誠に遺憾。本問題の解決に向けて、格段の支援を頂戴したい」 との文書を届けるなど、本山をも巻き込んだ騒ぎに発展していた。


 新年度予算などを決める2008(平成20)年3月に入り、15日に理事会を開いたが、何も決められず、25日に理事会を開催することにしていた。が、これも結局延期されることになった。このため、理事5名(定数9)が、寄附行為に基づいて、理事会の招集を求めたが、規定の7日以内の31日までには、理事会は開催されなかった。


 このため、定数9人のうち、理事6人(委任状2)と監事2人が、3月31日に緊急理事会を開いた。この席で、松本理事長と吉村常務理事(校長)が、寄附行為に著しく違反し、再三の理事会開催要求に応じないので、両者の職を解任する緊急動議が出され、全員挙手で可決した。この結果、大嶋理事長が復権することになった。この理事長選出を巡る大嶋派と松本派の内紛で、同学園は、混迷を極めている。


 この状況を受け、理事4名・監事2名の計6名の連署の告発文(3月31日付)を、年間2億3,000万円の補助金を出し指導監督の立場にある北海道知事宛に、4月28日に提出した。この告発文で明らかになったのが、学園運営費と言われる裏金の存在。平成14年9月9日から平成19年12月12日までの“運営”通帳の記録で、払い出しの総額が473万円に上っている事実が浮かび上がった。これらの事実を下に、「松本哲朗理事長と吉村威人常務理事(校長)の退陣を求め、厳しく糾弾し告発するものである」 と記されている。


 同学園の“裏金通帳”が明らかになったことで、長谷川博俊理事・櫻田寅衛前理事らが、業務上横領等の犯罪の疑いがあるとして、5月12日(月)に、小樽警察署・札幌地方検察庁などに出向き、資料を添えて、刑事告発に踏み出した。


 それによると、「本来、法人会計(学校会計)へ入金すべきもの及び卒業時年度末に清算して保護者へ返金すべきもの等を、常務理事吉村校長が事務局長へ指示して裏金通帳(通帳名義…『双葉高等学校 運営 校長 吉村 威人』)へ入れる。そして、JCBカード決済及び現金として持ち出し勝手に使っている。その総額は470万円余りとなっている」 としている。この裏金は、進路指導費・調理実習費等の長年に亘る通帳残高を充てたもので、保護者へ返金すべきものを裏金通帳に入金したと記されている。このことで、学園及び保護者へ、多大な損害を与えたとして、刑事告発に踏み切ったとしている。


 今後、捜査当局は、この裏金帳簿の存在と犯罪構成の解明に乗り出すものと見られ、その動向がきわめて注目されるものとなった。


 長谷川理事は、「学園正常化のために、長年の膿(うみ)を一挙に搾り出さなければいけない。喧嘩両成敗で、双方が身を引き、新しい体制で出直し、正常化をしなければならない」と話している。同学園は、吉村常務理事が、15年間引き続き校長職に就く長期政権となっている。


 理事長の解任劇と訴訟合戦、さらに刑事告発へと、創立100周年を迎えた同学園の内紛は、拡大するばかりで、学校関係者や職員や保護者の間で動揺が広がっている。


 教祖親鸞聖人も泣く、学園紛争の今後の行方から目が離せない状況となっている。

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