北照野球部暴行事件 小樽警察署が現場検証・被害届受理

hokusho.jpg 北照高等学校(最上2・原岡賢吉理事長・学校長)野球部の暴行事件で、小樽警察署は、5月17日(土)に同校の現場検証を行った。


その後、被害にあった生徒(当時2年生)の保護者からの被害届を正式に受理した。これにより、野球部部員9人程度が事情聴取の対象となる模様。
 同暴行事件は、昨年12月に発生。生徒の保護者が、13日(火)に、「学校側が高野連などに発表したような軽い暴行事件ではない」 と、同署に被害を訴えていた。 関連記事
 17日(土)10:55から、生徒と保護者の立ち合いの下、小樽警察署の現場検証が行われた。被害者生徒が、野球部の部室(1、2年用)内で、集団リンチされた様子を報告した。約20分の現場検証の後、生徒と保護者は被害届を提出し、14:35に同署は受理した。
 生徒は、「ロッカーの中でのことを全部話した。本当のことを言ってすっきりした。警察の事情聴取があったときは、本当のことを話してもらいたい」 と語った。
hokusho.jpg 保護者は、「警察さんは、今後、捜査して事実を追求し、暴行事件を明らかにするという。暴行した生徒を1人ずつ事情聴取すると言っていた。高野連が、報告が遅れたと言って部長を6ヶ月間の謹慎という処分を発表したが、全部、部長に責任を負わせるなんて考えられない。監督は辞任すべきだと思う。駒大のあの監督のように、全部責任をもって辞任すると言ったが、見習ってもらいたい」 と話していた。
 同校弁護士が、5月12日(月)に生徒宅を訪れた際、保護者には、「新聞報道より、程度は大きいと言わざるを得ない。むなぐらを掴んで引き倒し、足で7、8回蹴った、顔面を思いっきり殴ったという人もいる」 と、暴行の事実を認識している発言をしていたという。
 当初、胸ぐらをつかみ平手で数回叩いたなどとの高野連の報告や報道があったが、今回、警察が現場検証をし被害届を受理したことで、同校野球部による集団リンチ事件へと拡大することになった。