売れた!売れた!「小樽の水」138,000本


 小樽市水道局が販売する「小樽の水」の売上げが好調だ。2007(平成19)年度に138,000本販売し、お役所仕事としては珍しく、178万円の売上利益を上げた。
 「小樽の水」の本格販売は、2006(平成18)年度から始まった。2007(平成19)年度は、市内約120店舗と水道局職員が直接販売した。販売本数は、2006(平成18)年度の95,952本から138,000本へと44%増えた。売上利益も858,000円(平成18年度)から178万円に伸びたという。
 販売店舗の中で、セブンイレブンとローソンのコンビニエンスストアーでの販売が、総売上の4分の1(34,512本)を占めている。これは、他製品が120円程度のところ、「小樽の水」が100円の1コインで購入できることが大きな要因としている。
 また、水道局職員の直接販売では、9,369本の6.8%となっている。人件費のかからない管理職が、市内イベントやスポーツ大会などに出向き販売した結果という。
 2008(平成20)年度は、販売店の拡大や首都圏等での販路拡大、イベントや会議等での直接販売の強化を図り、16万本の販売を予定している。
 2007(平成19)年度の178万円の売上利益は、人件費、輸送費などの経費を差し引くと、赤字になるかトントンだという。お役所の“水商売”が、金欠財政に寄与するのは、まだまだ遠い先のようだ。また、「今年は、原油高騰のあおりを受けて、生産コストが上昇し、利益が下がるかもしれない」と、水道局では頭を悩ませている。
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