花の山-塩谷丸山の自然展 市総合博物館


DSC06116.jpg 小樽市の西の塩谷地区を見ると、牛が寝そべっているようなユニークな形をした「塩谷丸山(しおやまるやま・標高629m)」がある。ハイキングコースとして小樽市民に愛されており、「花の名山」として多種多様な野の花で彩られる。
 この花の名山「塩谷丸山」に咲く野の花の標本と写真・資料で、山の美しい自然を紹介する企画展「花の山-塩谷丸山の自然展」が、小樽市総合博物館(手宮1)で、4月5日(土)から20日(日)まで開かれている。約70種の標本とともに美しい写真も展示され、いち早く新緑の春の様子を感じ取ることが出来る。
 忍路・塩谷の海に面してそびえる「塩谷丸山」は、ユニークな山容と美しい展望で、古くから市民に愛されてきた。なだらかな大地状の尾根と、その上に乗った丸い山頂が特徴的。低いながら石狩湾を望め、ハイキングコースとしても親しまれている。200万年前の火山活動の際、流れやすい性質の溶岩が山を覆うように流れたことで、この独特な地形となったという。
DSC06126.jpg 5日(土)からの企画展は、市民グループ「小樽野草愛好会」が、2001年から2003年まで行った植物調査で確認した322種のうち約70種を展示している。ロッククライマ-が登るような崖に咲く花 「エゾノキリンソウ」 や 「エゾノイワハタザオ」 などが展示されている。どれも丸山が持つ特徴的な花で、丸山の山頂では、6月には「ハクサンチドリ」 がいっぱいに咲き、「本当に素晴らしい」 (山本亜生学芸員) という。
 「丸山には、小樽の人だけではなく、外からもたくさんの人が登りに来る。観光資源としてもポテンシャルを持っているので、もうちょっとメジャーになってもいいかなと思う。ぜひ、多くの人に企画展に足を運んでもらって、良い自然があると知ってもらいたい」 と呼びかけている。
 また、山本学芸員の趣味のおまけコーナーもある。後志・石狩にある、丸山のように貴重な植物が持つ山5ヵ所を紹介している。
 企画展「花の山-塩谷丸山の自然展」は、4月5日(土)から20日(日)まで。入館料のみ
 企画展 花の山-塩谷丸山の自然展