「海宝樓」雪で露天風呂の屋根全壊!レストランは通常営業 (2008/03/25)

kaihoro.jpg 昨年末から冬期休業していた観光施設「海宝樓」(旧板谷邸・東雲町1)は、4月から営業予定だったが、大雪で露天風呂の屋根が全壊したりしたため、来年3月まで1年間休業を延長することになった。しかし、同所地下1階のフレンチレストラン「ラ・シュミネ」は、通常営業を継続している。


 「海宝樓」は、板谷商船の創立者で海運王と言われた板谷宮吉の旧邸を再利用した観光施設。不動産会社アムスサービス(札幌・菅原宝珠社長)が、2004(平成16)年に購入。約2億5,000万円をかけて建物を修繕、温泉を掘削し、2005(平成17)年4月にオープンした。ワインバーや鉄板焼、フレンチなどのレストランや、露天風呂付入浴施設、石造倉庫を利用した資料館などから成っている。


 2年半営業したが、客足が思うように伸びず、原油高騰の影響もあり、昨年12月24日から4月25日頃まで冬期休業することにしていた。この休業期間中の積雪で、露天風呂のガラス屋根が全壊していることが、雪解けとともに明らかになった。25日(火)からは、このガラス屋根の修復作業が始まっている。


 海運王・板谷未宮吉邸を利用した海宝樓は、和風の母屋と洋館を持ち、当時の面影を良く残しており、2005(平成17)年6月10日に市の歴史的建造物に指定された。


 今回、雪で露天風呂の屋根が壊れたことや急傾斜地にあり、景観条例に該当する場所でもあることから、今後の利用法にも市民から関心が集まっている。


 「露天風呂のガラス屋根が雪で破壊されてしまっていることは、雪解けまで分からなかった。何トンもの重さでも保つはずだったが、今年2月の大雪の重みに耐えられなかったようだ。現在、屋根を鉄板にするか強化ガラスにするか検討している。修復すると被害額が800万~1,000万円にもなる。今春のオープンを予定していたが、スタッフが集まらず、原油高騰で採算が合わない。建物を2年半使ったが、家が反って狂ってきており、修理もしなくてはならない。小樽では、ホテルソニアも経営しているが、日本人観光客が激減しており、中国人などが入ってきて辛うじてやっている。海宝樓というものが必要かどうか、2年半で1億円かかったが集客が難しい。旅館にするのも、今のままでは消防法で難しい。マンション建設も考えたが、高さ制限や傾斜地の制限でなかなか難しい。約5億円で買う人があれば売っても良いが、今のご時世ではなかなか難しい。この建物を利用して来年営業をしたいという人も出てきている。この1年間良く考えて、やるかやらないかを決めたい」(菅原宝珠社長) と、フレンチレストラン「ラ・シュミネ」を除き、1年間休業することにしている。


 この一世を風靡した海運王の邸宅「海宝樓」は、来年3月までの1年間の休業後に、どのような利用法がとられるか注目されることになる。


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