小樽市議会をネット配信、試行ライブ中継開始


 27日(水)13:00から開会した小樽市議会第1回定例会で、インターネットライブ中継が始まった。
gikainet1.jpg この「インターネット中継」は、開かれた議会を目指す「小樽市議会活性化検討会議」の議会ネット中継研究チーム(横田久俊リーダー)が実施した。
 当初は、本会議場の老朽化などで、システム導入に500~1,000万円程度の費用が必要になると、今後の検討課題とされていた。しかし、横田議員(自民党)が、自宅のパソコンやホームビデオなどを使用して、約20万円の低コストで動画配信が出来ると提案。昨年12月に研究チームが結成され、これまで調査・研究が続けられてきた。
 本会議場のネット配信に伴い、業務用のルーターを使用することにし、横田議員は、この設定に苦労したという。家庭用のルーターでは、インターネットエクスプローラーなどで設定画面を開いて操作するだけだが、業務用では、ポート(サブアドレス)の開設、PPPoE(PPP over Ethernet)接続などの設定をすべてコマンド入力するため、「なかなかうまくいかず、試行錯誤してようやくできた。本当に大変だった」 と振り返る。
 今回の試行ネット中継では、配信する動画を高画質に設定したため、マルチビットレートを高くしたことで、パソコン画面で画像動作が遅れたり音質も荒れた。このため、次回の3日(月)配信予定の会派代表質問では、「次は画質を低くして配信する。3日は完璧になる」 と微調整を行う。
 「パソコンを持っていない人は見ることが出来ないが、インターネット中継することで、色々な人が議会に関心を持てるチャンスになる。自分もどう配信されてるか見たいが、今は生中継なので我慢。今後は、ビデオを2台設置するなりして、再質問する議員の顔も映せるようにしたい。小樽市議会では画期的なことだと思う」(見楚谷登志議長) と話していた。
 今後は、過去に中継した動画も配信出来るように改良を進めていくとしている。
 第1回定例会でのネット中継は、3日(月)・4日(火)の会派代表質問、5日(水)の一般質問、19日(水)の最終日の委員長報告となっている。
 関連記事1 
 小樽市議会インターネット実験ホームページ