医師退職で「整形外科」がピンチ!市立小樽病院


 市立小樽病院(樽病)の患者数が激減する中で、今春も医師の退職が続き、「整形外科」はピンチに立たされている。
 樽病の医師は、2月15日付で内科医(消化器)が一人、3月末で整形外科医一人が退職する。
 「整形外科」は、約1年半前には4人体制だったが、看板医師が退職し、3人体制で対応していた。今回、このうちの一人が3月末で退職する。大学病院からの補充も見込めず、「整形外科」は、今後はたった2人の医師で対応することになる。
 樽病規模の「整形外科」では、手術や治療などで4~5人体制が必要とされており、今春から2人で対応するとなると、この2人の医師には、これまで以上の過酷労働を強いることになり、医師の疲弊に直結する。これが、患者の制限にもつながり、「整形外科」は縮小のピンチに立つことになった。
 また、内科では、2月15日付で消化器担当の医師が一人退職した。この医師は、引き続き3月末までは非常勤の嘱託医として勤務することになっている。この内科医の補充は、4月から別の医師が派遣されることになっているという。しかし、9月には、呼吸器担当の医師の退職も見込まれており、内科も医師確保に追われることになる。
 現在、樽病の医師数は30人で、3月末までで2人退職するが、内科医1人と研修医1人が4月から勤務する予定で、「医師数は30人のまま変わらない」(樽病事務局)というが、研修医が勤務医(指導医)と同じ収益を上げることは見込めない。
 患者と医師との樽病離れが進む中で、病院経営に対する小樽市の今後の具体的方針が定まらないことが、さらに医師の退職を早めている。自治体病院の崩壊は、赤字体質で一向に進まぬ改革に嫌気が差した医師が、一人また一人と退職することによって始まっている。樽病も患者と医師の逃げ出しで、さらに一歩、崩壊の道に踏み込んでいる。