「ぼくはしょうぼうのぶん公 火さいはっせい しゅつどうだ」。軽快なピアノのリズムとともに子供たちの可愛らしい歌声が響き渡った。
小樽の消防犬ぶん公の命日2月3日(日)14:00、小樽市民センター・マリンホール(色内2・寺田龍吾館長)で、追悼のメモリアルコンサートが行われた。
今年で没後70年を迎える消防犬ぶん公は、火災発生のベルとともに、真っ先に消防1号車に飛び乗り、坂を上った。ホースを咥えて消防士に渡し、野次馬を追いやるなど、火災現場で大活躍、小樽市民に可愛がられた。2006年7月には、運河プラザ前にブロンズ像が設置され、その勇ましい姿は今も健在だ。
市民センターのメモリアルコンサートには、ぶん公に関心を寄せる約400名の市民が集まった。
桂岡少年少女合唱団29名が、このコンサートのために書き下ろされた歌「ぼくは消防犬」(作詞・水口忠、作曲・秋元恵理子)を披露。軽快なピアノのリズムとスクリーンに映し出されたぶん公の勇姿とともに、ぶん公の活躍をつづった歌を、子供らしく元気いっぱいに響かせた。
このほか、ショパンの「仔犬のワルツ」などの犬をテーマとした演奏や、ぶん公の絵本のスクリーンショー、日本社会福祉愛犬協会の「銀の首輪賞・第1号」表彰式なども行われた。フィナーレには、来場者たちがひとつになって「ぼくは消防犬」を歌い、ぶん公を称えた。
会場となった市民センターの待合ホールには、ぶん公の剥製が飾られ、市民から花と菓子が供えられていた。多くの子供たちが剥製を見上げ、勇ましいぶん公の姿に釘付けとなっていた。
このコンサートに併せて、消防犬ぶん公の絵本の原画全37点が、7日(木)まで同ホールに展示されている。
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