小樽の見慣れた大型建築物、相次ぐ解体工事!


 小樽市内各所で大型ビルや工場の解体工事が相次いでいる。JR小樽駅前の一等地では、第3ビルとホテルニューみなと、勝納地区では、バンビ池田製菓の本社工場が、次々に解体中だ。
build3.jpg JR小樽駅前交差点角地にある第3ビルの解体工事は、6月から始まり、現在、建物の1階から地下にかけての解体が行われている。工事用のシートの間からは、3台の大型重機が稼動しており、長崎屋と第3ビルをつないでいる歩道橋からは、その様子がハッキリと見える。跡地には、ホテル棟とマンション棟のツインタワーが建設される。関連記事
 この工事の斜め向かいの路地に細長く建つホテルニューみなと(稲穂2)では、10月11日から本格的な解体工事が始まった。現在、解体業者によって足場が組まれており、来年2月中に工事が終わる予定だとしている。newminato.jpg
 同ホテルは、ゴルフ練習場経営で知られる豊楽企業株式会社(宮田康路社長)が、小樽中央ホテルの土地・建物を購入し、1974(昭和49)年にオープンさせたビジネスホテル。約478.5平米の細長い土地に、9階建73室あり、1泊約5,000円で経営していた。しかし、2006(平成18)年12月、建物の老朽化による営業不振もあり、ホテルは、閉鎖されていた。
 第3ビルの新ツインタワービルのホテル棟には、ビジネスホテルチェーン東横インの誘致が進められていたが、各地での違法増改築が発覚したことから、小樽市は、2006(平成18)年3月に誘致を断念した。このため、小樽市内に進出したかった東横インは、駅前一等地にある閉鎖したニューホテルみなとの土地・建物を、2006(平成18)年6月に購入した。ビジネスホテルの企画・開発事業を行う、グループ企業の東横イン開発が、現在、解体作業の足場作りを進めている。関連記事
 ニューみなとの跡地利用については、関係者は「東横インのビジネスホテルになるのでは」という。しかし、小樽市には、まだ、建築確認申請は提出されていない。
ikeda.jpg バンビキャラメルで知られた池田製菓本社工場の解体工事も、着々と進み、大詰めを迎えている。現在、4,620平米の広大な土地の利用方法については、所有者の協和総合管理株式会社(山本秀明代表取締役)が、検討している。関連記事
 市内各所で大型建築物の解体工事が進み、市民が見慣れた風景が、またひとつ消え、新しい風景に移り変わっていくことになる。