小樽産“いとう”小樽運河近くの駐車場に登場!

ito.jpg 日本では唯一北海道でしか生息していない幻の魚『いとう』が、9月30日(日)から、小樽運河浅草橋のびっくりドンキー裏にある「浅草橋パーキング」(港町5)に登場し、早速、観光客から人気を博している。



 「いとう」は、サケ科の魚で、本州ではすでに絶滅し、道内では、後志や宗谷、釧路などに分布する。しかし、道内河川の悪化で生息数が激減しており、幻の魚と言われている。国際自然保護連合のレッドリストで、最上位の絶滅危惧種1A類に登録され、その保護対策が必要とされている。ito1.jpg
 市内桜町の平野井「いとう」養魚場(桜5)では、一昨年、養魚が難しいとされる「いとう」の人工繁殖に成功した。現在は、小樽産の2年魚として約30cmほどに成長している。この小樽産の「いとう」が、9月30日(日)から、小樽の観光地・小樽運河浅草橋街園の「浅草橋パーキング」(有限会社浅草橋商事)の水槽で展示されている。
 同社の米本行順代表取締役は、以前から、この水槽でタコやホタテなどを展示し、観光客に小樽・北海道らしさをアピールしていた。「淡水魚を飼いたいと思っていた時に、小樽ジャーナルの記事で『いとうの里親制度』を知って、早速、養魚場の平野井篤さんに電話した」ことで展示されることになった。
ito2.jpg 水槽は120×60×38cmの250Lの大きさで、里親制度の対象となっている約15cmほどの“いとう”には大きすぎるため、一昨年初めて生まれ、約30cmまでに成長した小樽産の2年魚“いとう”5匹が放されることになった。
 30日(日)午後、小樽産の「いとう」5匹が、同駐車場の休憩所「大地の詩」の水槽に移され、優雅に群遊しながら、観光客の前に展示されている。
 米本社長は、「北海道でしか見ることが出来ない『いとう』を、この観光地小樽で見られるようになった。早速、駐車場の利用者が見に来て、『まさかここで見られるとは』と珍しがっていた。少しでも北海道らしさを味わってもらいたい」と話していた。
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