新病院説明会 市民から大きな批判!築港地区建設に疑問符 (2007/08/26)

setumeikai4.jpg 8月11日(土)から6回にわたり市内各地で開かれていた、小樽市の「新市立病院新築に係る市民説明会」の最後の説明会が、26日(日)14:00から、市消防庁舎6階講堂で行われた。


 この説明会は、第1回から、市が進める築港地区での新病院建設に、参加した市民から、多くの疑問と批判が続出し、波乱含みの展開となっていた。最終日には、約80人もの市民が集まり、改めて、築港地区での新病院建設に多くの批判や疑問が次々に挙げられ、市民の同意を取れぬ状況のまま、6回の幕を閉じた。


 市による説明会は、築港地区での統合新築を、国の起債許可の見通しのないまま、約6,000万円をかけて基本設計を発注して進める中で開かれたもので、市民を説得しようとするものだったが、とても市民の理解を得られるものとはならなかった。 


 最終日の説明会にも、市長、副市長、総務部長、財政部長、総務部参事、市立病院新築準備室長や両病院長と両事務局長などがずらりと並び、これまでの説明会と同じく、市立病院の役割・必要性や市の築港地区での新築について、パワーポイントで一時間にわたり説明した。


 市側の説明のあと、参加者からの意見交換があり、発言に立った市民からは、多くの批判や疑問が投げつけられた。


 「マイカルの建設が築港だったから、現在の中心商店街がガラガラだ。量徳小に建てれば現在地でも可能」


 「マイカルの失敗は、結局そうなるのかと思った。新病院でもそうなのかと思ってしまう。全然疑問を払拭出来るような説明会になっていない」


 「市長は、量徳小が最適地と言っている。私が在校していた時は、1,800人いたが、今はそれの10分の1。学校教育は、社会に出る前のコミュニケーション能力などを身に付けたりするためのもの。人数が少ないと出来ない。量徳小と現在地の土地を足すと、新病院にちょうど良い数字になるのでは」


 「病院を建てるなとは言っていない。もう一度市民の声を聞くことが必要だと言っている。お金がない中で、他の土地を買うよりも、今ある土地を利用するべきだ。民間では経営者が全部責任をとるように、新病院を築港に建てた時に、山田市長が責任をとるのか。職員も、自ら給与を下げてはいるが、民間には(赤字では)ボーナスはない。病院を建てるという熱意が感じられない」


 「何年も前から建てると言ってるのに、現在進行中になってから、慌てて説明会をしていることに腹が立つ。うちは、老人が老人を介護している状況で、なんとか私が妻を車で送っているが、築港なんて冬の吹雪く時はとってもじゃないけど行けない。港の強い風がもろに当たる。それにバスで行ったら、ふれあいパスを使っても乗り継いで400円かかる。あなたたちは高給取りだからへのカッパかもしれないけど、私たちにとっては厳しい」


 「市のやり方をこじつける説明会になっている。市政とは、困っている人のために考えてくれるものではないのか。もう少し市民の声を聞いた市政にならないのか」


 「市長は今期で辞めて地方に行くという話もあるが、どこまで責任を持つのか」


 「市長は、4万人の反対の陳情があったから、量徳から築港に移したと言っているけれど、その反対は、学校適正配置対象の4校に対してのもの。量徳小廃校反対だけの陳情ではない」と批判や疑問が続いた。


 さらに、「新病院の統合新築には様々なハードルがある。起債は本当に出来るのか、総務省の了解が必要だ。新病院にすると医師やスタッフが本当に集まるのか。医局や大学から派遣される見込みがあるのか。市内民間病院との連携を考えているのか」と、国の起債や医師確保の見通しなどの質問も出た。


 これに対し、新病院準備室の吉川勝久参事は、「病院は、毎年、医療機器を更新するために起債しているので、新病院の起債も同じ。5年間で44億円を解消する計画を策定し、道と協議している。最終的には、国の許可をもらって道が出す。この計画通りいけば、(起債許可を)出すと言われている。さらに、もし今年度の医療機器更新が認められなければ、病院の運営は出来ない」と答えた。


 鈴木隆小樽病院長は、「ドクターの派遣は、大学に交渉中で、さらに個人的にも話を進めている。どの科の先生がいる、いらないなどと悠長なことを言ってられない。何でもやってくれるドクターを確保したい。どこも余裕のない状況で、医師の確保は厳しいので、個人で交渉している。民間病院との連携は、院内に連携室を置き進めている」と説明した。


 市の6回にわたる説明会は、4月の市長選で他の2候補が上げた「リフォーム」論と「一度凍結し再検討」論には×(バツ)をつけ、自ら進める築港地区での建設に○(マル)をつけ、市民の理解を得たいと行った。


 山田勝麿市長は、「説明会では、リフォーム賛成の声は一言もなかった」と強調したが、大半の市民から、もう一度白紙に戻し建設場所を考えるべきだという声が強かったが、これに対しては、一切触れなかった。


 「病院の近くの人は現在地、遠い人は近場に持ってこいと両方の意見がある。安易に問題を考えていない。いずれにしても、今回の選挙で得票率が少なかったので、札幌に行けとも言われたが、死ぬまで小樽に居て骨を埋めたい。今回の説明会で出た意見は、庁内で十分検討していく」(山田市長)と総括した。


 6回にわたって開かれた説明会では、築港地区で建設賛成の意見は出ず、ほとんどは反対論が占めた。これらの意見を庁内で検討していくとしている市長は、すでに築港地区での基本設計を進めているが、国の起債許可の見通しも極めて不透明だ。築港地区で新病院建設の市民の理解を得ようと、鳴物入りで始めた説明会だが、市の思惑通りにはならない結果で終わった。


 巨大借金と累積赤字で財政破綻している小樽市が進める、156億円もの巨費をかける新病院建設の行方は、国の「公立病院改革懇談会」(長隆座長)が、今秋に示すガイドラインにより、大きく左右されることになる。44億円の累積赤字を抱える病院事業と破綻している小樽市一般会計では、到底、このガイドラインをクリアする状況にはない。今後の新病院建設の行方に、さらに多くの重大な関心が集まることになる。


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