歳入増は身内から!小樽市職員から駐車料金徴収!


 6月15日(金)から開会する6月市議会(第2回定例会)に提出する、平成19年度小樽市一般会計補正予算など全20議案が、6月5日(火)に発表された。
council.jpg 6月1日(金)付で人事異動した山崎範夫総務部長と貞原正夫財政部長らが記者会見を開き、概要を説明した。第2回定例会提出予定議案は、平成19年度一般会計、港湾整備事業特別会計など補正予算議案11件と、小樽市特別職に属する職員の給与条例の一部を改正する条例案9件など。
 一般会計の補正額は、市長改選期で当初予算に盛り込まれていなかった補助金やスクールバス拡大などで3億6,651万4,000円計上する。これで、一般会計の総額は573億1,120万5,000円となり、前年度同期と比べると8.9%減となっている。特別会計では、港湾2,050万円、水産物8万1,000円、国保100万円、住宅244万円、産業廃棄物8,000万円の1億402万7,000円の補正額となった。特別会計の総額では、565億9,260万5,000円となり、前年度同期に比べ2.2%増となっている。一般会計・特別会計などを加えると、合計で4億7,054万1,000円の補正額となる。これで、市の2007(平成19)年度予算総額は、1,378億2,146万円となった。
 小樽市特別職に属する職員の給与条例の一部改正案は、市長及び副市長の給与月額を減額するためのもの。市長給与は、月額98万3,000円だが、これまで25%カットの73万7,250円となっているが、これをさらに5%カットし30%カットと改め、月額68万8,100円とする。副市長は、これまで月額79万2,000円を16%カットし66万5,280円だったが、これをさらに2%カットし18%カットの64万9,440円とする。
 市独自の歳入増の取組みとして、市役所庁舎・施設敷地内に駐車する職員を対象に、今年7月1日(日)から月額3,000円(教職員は2,000円)の駐車料を徴収する。これにより、一般会計744台、特別会計5台、企業会計143台の計892台で2007(平成19)年度1,887万円、2008(平成20)年度2,540万円の収入増を見込んでいる。職員の不公平感の是正、公有財産等の適正管理、財政再建に向けた使用料・手数料の見直しを徴収の理由に挙げているが、結局は、歳入増の取組みも身内頼りとなっている。
 また、稲穂駐車場(稲穂3)を廃止するための、小樽市駐車場条例の一部改正案も提出される。これは、敷地1,304平米、5階建物延べ4,407平米を売却するための所要の改正で、市の財政難に応じて、今年度中に民間に売却するための準備作業となっている。