小樽手宮の消防番屋を取り壊し!更地になった防火拠点!


banya3.jpg 80年もの長い間、小樽市手宮地区の厩町会の防災拠点として活躍してきた、特色ある四角形の赤い消防番屋が、10月17日(火)・18日(水)の2日間で解体され、その姿を消した。
 同番屋は、老朽化により10月末に解体されることになっていたが、解体業者の日程調整が出来たことから、この17日(火)・18日(水)に取り壊し工事が実施され、無事、更地となった。
 地区のシンボルとして、どっしりとしたその存在価値を示していた赤い消防番屋は、火事の多かった同町会のポンプ車などを備え、80年にわたって地区の防災拠点として活用されていたが、この日で80年の歴史に幕を閉じた。
banya1.jpg 厩町会の山中照亜会長は、「10月8日には、番屋のすぐ裏で一般住宅を全焼する火災が発生し、隣家への延焼を防ぐ消火活動に貢献した。思えば、この日に消防番屋としての最後の務めを果したんですね。解体される姿は傷ましいけれど、倒壊して人身事故があっては大変なことになってしまいますから」と、解体された更地に目を向けていた。
 同町会では、湯の花手宮店の隣地に、11月中にプレハブ小屋を建てて、新たな消防番屋を設置することにしている。
 80年の間、特異な存在を主張していた文化財的な赤い消防番屋は、時代の流れとともに、プレハブの消防番屋へと変わることになった。

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