小樽の旧堺小跡に響く、華やかな声!看護学院がスタート!


kango2.jpg 今年3月に一世紀の歩みに終止符を打った、小樽市立堺小学校(東雲町9)の跡には、同校舎を利用して4施設が入居することになっており、これまで改装工事が急ピッチに行われていたが、一足先に市立小樽病院高等看護学院が8月20日(日)に移転し、2学期の授業を開始した。
 旧堺小校舎の改装工事は、6月15日から8月31日までの予定で行われている。改装された1階には、市シルバー人材センターや市事業内職業訓練センター、堺小記念室兼地域活動室の3施設が入り、2階、3階には、市立小樽病院内にあった小樽病院高等看護学院が移転することになっていた。
 同学院は8月20日(日)に引越しし、夏休み明けの21日(月)に新しい校舎に移転し、2学期をスタートした。これまでの校舎よりも面積も広くなり、看護実習室、図書室、教室などの教育環境も整った。明るい校舎の窓からは、天狗山を一望する市街の風景が広がっており、教職員から生徒にも好評だ。学生は「ますますヤル気が出る」、教職員は「教育のさらなる発展に教職員一丸となって取り組んでいく」と意欲を燃やしている。
 看護実習室は、これまで9台のベッドで実習に取り組んでいたが、新たに12台のベッドで取り組むことにした。2教室を使った図書室は、蔵書を分野別に収納して便宜を図っている。さらに、障害者用の風呂場や赤ちゃん用の風呂、キッチンやベッドなどがある新しい在宅実習室も設置された。
kango1.jpg すでに21日(月)から2学期の授業が始まっているが、教職員たちは引越し荷物の整理に追われている。久保真知子教務主幹は「今までの病院内での学院は面積が狭かったが、新校舎は広く教育環境が大変良くなった。新校舎では地域の方たちと接して、学校行事などにも参加してもらい、一緒に生徒たちを育ててもらいたい」と話していた。学院1年生の女子生徒たちは「教室や実習室の部屋が広くなり、窓も多いので明るくなってヤル気が出ます」と勉強に励んでいた。
 このほかに、市シルバー人材センターは26日(土)、市事業内職業訓練センターは9月上旬に移転する予定。
 旧堺小の周辺は静かな住宅地が広がっているが、これまで、少子化の影響で生徒数が少なく統合移転した堺小に変わり、新たに1年生から3年生までの92名(うち男子5名)の若い学生たちの華やかな声が周辺に響き始めた。

 市立小樽病院高等看護学院HP