カトリック富岡教会に新ステンドグラス!


tomiokaC1.jpg 築77年のゴシック様式のカトリック富岡教会(富岡1・新海雅典神父)が、寄贈されたステンドグラスで新たに甦った。7月2日(日)の教会バザーに合わせ、新しく飾り込まれたステンドグラス25枚が公開された。
 正面玄関の左右のアーチ窓、2階の聖堂、階段踊り場に設置されたステンドグラスは、やわらかい光に包まれて、それぞれ雰囲気を醸し出していた。
 正面玄関の左右のアーチ窓と入口引き戸の欄間部分には、旭川のステンドグラス工房「デシモーネ」の及川知巳さんが作成した、幾何学模様のステンドグラスが新たにはめ込まれた。
 2階聖堂には、「キリストの頭部」(33.2cm×29.2cm)や「エジプトの聖マリア」(40cm×51cm)、「聖ニコラスの奇跡」(34.2cm×30cm)の3部作と「グリザイユパネル」(73cm×73cm)、「エマイユパネル」(50cm×61cm)の計5点が設置された。これは、札幌の「中村ステンドグラス工房」の中村みどりさんから寄贈された。中村さんがフランスに留学していた時に作成した貴重な作品。
 左右階段の踊り場の蔦のステンドグラス計14枚は、外の光を受けて緑の蔦がやわらかに浮かび上がる。同教会信者の中西和子さんが、「蔦のからまるチャペル」と呼ばれていた時代を懐かしんでデザインし、1年半かけて作成したもの。

    

 新海神父は、「玄関と階段と聖堂楽楼にステンドグラスを飾ったので、市民の方や見学者、観光客の人にぜひ見てもらいたい。聖堂楽楼に飾る5枚のステンドグラスは、ヨーロッパのステンドグラスの汚れまでそっくりそのまま再現したもので、すばらしい。本当にきれいだ」と念願が叶い喜んでいた。
tomiokaC2.jpg 新しいステンドグラスのお披露目となった2日(日)の教会バザーには、多くの人が参加して、ステンドグラスを観賞しながら静かな日曜日を過ごしていた。食堂や喫茶コーナー、お土産コーナー、ビアガーデンなども用意された。教会聖堂には、アンティークな皮表紙聖書や約300年前のロシアイコン、聖像・聖具なども並べられていた。市内の女性は「すばらしいものが並んでいますね。ロシアイコンなんてなかなか見られないものですね」と感動していた。
 同教会は、5月~12月の木・金・土の10:00から15:00まで見学出来る。希望者は教会前に設置されている案内所へ。問合せ:0134-22-6278 カトリック富岡教会