「小樽の水」づくりに活躍!90年も現役の奥沢浄水場! (2006/07/06)

 小樽の水がうまいと言われ、小樽市水道局では、ペットボトルの「小樽の水」を販売し好評だが、小樽の水をつくっている奥沢浄水場は、約92年前からの“緩速ろ過方式”で、自然に近い飲み水を今でもつくり続けている。


 豊かな森と自然に囲まれた、勝納川上流の原水を飲み水に変えるのが奥沢浄水場(天神2)。施設は約90年前の1914(大正3)年に作られ、道内で3番目、全国でも21番目の古さを誇る現役の水道施設。小樽市の水道の発祥の地として知られる奥沢水源地は、近代水道百選に選ばれている。


 水道の浄水方式には、“緩速(かんそく)ろ過方式”と“急速ろ過方式”がある。


 “緩速ろ過方式”は、比較的細かな砂層を1日4~5mのゆっくりした速さで水を通し、砂層に増殖した微生物群により、水中の浮遊物などを取り除き、細菌やいやなにおいなども一緒に除去する方法。


 これに対し、“急速ろ過方式”は、凝集剤として薬品を用いるもので、急速撹拌(かくはん)で水と凝集剤を混ぜ合わせてから、沈殿・ろ過をする方式で、汚れが激しい水や狭いろ過面積で、時間当たりの浄水能力が高いため、現在ではほとんどの都市で行われている方法。


 自然に囲まれた奥沢浄水場には、大きなろ過池(約41.8m×32.7m)が4つも作られており、“緩速ろ過方式”で飲み水がつくられる。1日に約6,000トンの水をつくり、小樽市で使用する1日の総水量の約10%を補っている。


 市水道局浄水センターの村山浩二所長は、「川の水がきれいでないと、この“緩速ろ過方式”は行えない。小樽市の川の水がきれいだから、90年経っても美味しい水がつくれる」と自負している。


 この方法は、“急速ろ過方式”と違い、維持管理に高度な技術などは必要ないが、ろ過を続けていくと砂の表面に不純物がたまり、目詰まりをおこしてしまい、必要量のろ過が出来なくなる。90年前の施設を使用しているので、広い面積の砂面の削り取り作業のため大変な労力が必要。


 このため、奥沢浄水場では、現在でもベルトコンベアで削った砂を持ち上げるほかは、作業員が汗を流し、昔ながらの砂の削り取りを手作業で年に3回行っている。「砂の削り取りは簡単ではなく、熟練した人の技術と経験が必要。今の若い人だったら続かないかもしれない」という。


 1つのろ過池(1,367平米)にかかる作業日数は約1週間。水抜きに約1日、汚砂の削り取りに約2日、水張りに約1日、水質検査に約1日。奥沢浄水場には4つのろ過池があり、1回の「汚砂削り取り作業」に1ヶ月かかるという。4月~5月、7月~8月、10月~11月の年3回行う。今年2回目の作業は、7月25日(火)8:00からの予定。


 村山所長によると、「都会でもこの“緩速ろ過方式”を使いたいという所はあるが、川の水や環境が適していないので出来ないし、広い面積が必要だ」と話す。


 工藤利典水道局長は、「本来の水の美味しさを求めるなら“緩速ろ過方式”が理に適っている。90年動かしていても問題ない技術ですばらしいものだ」と絶賛する。


 小樽市内の自然が豊かである限り、奥沢浄水場からは、きれいで美味しい水が市民に送り続けられる。


 小樽市水道局HP

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