海に巡視船艇、空にヘリ、陸に警備車両と、小樽港の陸海空での警備体制が一段と厳しくなった。これは、米空母キティホークが7月1日入港のためで、周辺は交通規制なども行われ、空母入港を巡る動きが慌しさを増している。
米海軍空母キティホーク号(CV-63)とイージス巡洋艦USSカウペンス号(CG-63)と、海上自衛隊護衛艦ゆうぎりの日米軍艦3隻が、7月1日(土)から5日(水)まで小樽港に寄港する。7月1日(土)8:00に小樽港勝納ふ頭に接岸し、入港歓迎式などが行われる。目的は乗組員の休養と友好親善としている。訪問中に乗組員による各種交流や空母キティホークの招待見学会なども行われる。
空母キティホーク(艦長 エド・マクナミー海軍大佐、排水量約82,000トン)は、全長323.8m・全幅39m・最大速力35ノット、乗組員約4,600人、72機の航空機とヘリ6機を搭載している。1961(昭和36)年に就役したオールドネイビージャックと呼ばれる現役最古参艦で、1998年(平成10)年にインディペンデンスに変わり、横須賀に配備された。2008年(平成20)年に退役し、ニミッツ級と交代する予定。通常動力推進空母でベトナム戦争や湾岸戦争など多くの作戦に参加した。
同空母には随伴艦として、イージス巡洋艦カウペンス(艦長 テリー・モシャー海軍大佐、約9,500トン)と海上自衛隊護衛艦ゆうぎり(艦長 出尻裕昭2等海佐、約3,500トン)が、同時入港し並んで着岸する。
小樽港勝納ふ頭、中央ふ頭は、日米艦隊の入港で大幅な通行規制が始まっており、入港停泊時には、車両進入禁止や駐停車禁止などの交通規制などが実施される。
小樽港には、空母「インディペンデンス」が、1997(平成9)年9月5日から9日まで、民間港としては初の寄港を果たしている。2000(平成12)年10月13日から16日までは「キティホーク」が寄港している。小樽港に米空母が姿を現すのは今度で3回目となり、「キティホーク」は2回目の寄港となる。
空母の寄港では、毎回見物客が小樽港に押し寄せるので、港湾管理者の小樽市では人員を配置して、万全の体制で見守ることにしている。今週末の7月1日(土)と2日(日)は、小樽港は空母デーとなり、混雑することが予想される。