「ぶん公」の蘇る勇姿!ブロンズ像デザイン完成!


bunko.jpg 全国で唯一の消防犬として有名な「ぶん公」が、ブロンズ像としてその勇姿が68年ぶりに蘇る。ぶん公記念碑建設期成会は、4月12日(水)、完成したブロンズ像のデザインを公表した。
 ブロンズ像は、台座を含め大人の高さで、「ぶん公」は高さ70cm、前足を揃えて座った姿のデザインとなっている。ちょうど子供たちが、ブロンズ像の足の辺りを触れられるように考えられた。「ぶん公」の横には、生前活躍していた時に使っていた、消防本部のホースと筒が添えられている。
 台座の正面には「消防犬ぶん公」と刻まれ、側面に説明文と当時の写真が付けられることになっている。
bunko3.jpg 「ぶん公」は、昭和初期の小樽の消防本部に飼われていた雑種のオス犬。火災出動とともに消防自動車のステップに乗り、颯爽として現場に赴いた。ホースを咥えて走り、吠えて野次馬を整理するなどの活躍をしたという。この小樽の「ぶん公」は、日本にただ一匹の消防犬として、当時のラジオや雑誌などで取り上げられ、全国に名犬としてその名を馳せた。
bunko4.jpg 近年では、絵本になったり、日本の「名犬のりれき」という本でも筆頭にくるほどの名犬と称えられている。1938(昭和13)年2月3日に24年の生涯を閉じ、盛大な葬儀が行われた。消防本部では、「ぶん公」の功績を記念するため、剥製を作成した。
 2月3日の「ぶん公」の命日に、生前の勇姿をブロンズ像で復活させようと、「消防犬ぶん公記念碑建設期成会」(木下英俊会長)が結成され、ブロンズ像の作成費と剥製の整備費の募金活動を始め、現在350万円が集まっている。
 この募金で、「ぶん公」の剥製は、京都に送られ整備中だ。ブロンズ像は「『ぶん公』の勇姿を再現します」(木下合金・木下修社長)と、6~7月にかけて完成する予定。12日(水)から、完成したデザインを基に、彫刻家がブロンズ像の原型制作に取り掛かっている。
 ブロンズ像が出来上がると、運河プラザ前(色内2)に設置する方向で話が進んでいる。

 関連記事