さようなら みんなでお別れ!堺小閉校式! 


sakaiS2.jpg 小樽とともに一世紀の足跡を刻んできた、小樽市立堺小学校(東雲町9・森真由美校長)では、3月25日(土)14:00から閉校式を行い、98年の長い永い歴史に幕を閉じた。
 堺小は、1902(明治35)年、小樽区堺尋常小学校として開校し103年が経つ。戦前に中学校となった時期があり、堺小としては98年の歴史がある。在校児童数は、一時は1,209人にも上り、この一世紀の歴史で、今までに1万数千人もの卒業生を送ってきた。
 3月19日(日)には、堺小最後の卒業生13人を送る最後の卒業式が行われ、24日(金)には最後の在校生41人の終業式が行われた。
 25日(土)、教育委員会主催で行われた閉校式では、同校体育館に卒業生や在校生、関係者約350人が集まった。
sakaiS3.jpg 森校長が閉校宣言をし、「堺小の校歌にあります『よき友集う みな誰も 手をたずさえて 進まばや 我が学舎は 丘の上』、まったくその通りでございます。堺小の伝統は、多くの皆様に記憶されることと思います。堺小最後の生徒となったみんなには、あらゆる困難に立ち向かい、真っ直ぐ進んでいってもらいたい」と述べた。
 山田勝麿小樽市長も森校長と同じ歌詞を読み上げ、「この歌詞のように友だちを大事にし、一緒に喜びや困難に立ち向かい、凛々しさを養ってもらいたいと願っております」と、最後の児童約50人に話した。
 最後の生徒となった約50人の児童たちは、「新しい学校でもがんばります」、「お友だちをたくさん作ります」、「勉強もいっぱいがんばります」などと大きな声で誓った。最後には、集まった約350人が、体育館いっぱいに最後の校歌を響かせた。
 富岡町在住・堺小卒業生の小川明子(48)さんは、「本当に寂しいです。昨日も堺小に資料を見に来ました。今日は、同級生や当時の先生に会えてうれしいです。子供たちの歌がジーンと胸にきました。みんなで校歌を歌うことなんて、もうないと思って、思いっきり歌いました」
 同校の教諭を経験した水口忠(76)さんは、「寂しいですね。閉校式は本当に感動的でした、良かったです。皆さん、色々な思いで堺小に来ているんでしょうね」と、目に涙を浮かべて話していた。
 閉校式のあとは、同校の教諭と生徒が集まって、最後のお別れ会を行った。教諭一人一人が生徒に「ありがとう」、「がんばってね」、「一生忘れないからね」などとメッセージを送った。
 同校の一般公開は本日25日(土)までで、3月31日(金)をもって閉校し、小樽の盛衰と共に歩んだ歴史に幕を閉じる。
 現在、建物と跡地利用の検討も進み、本年6月から9月の間に改装工事が行われ、市民が利用出来る施設に変わる予定となっている。

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