市教委の義務教育改革ビジョン、「あおばとプラン」実施へ!


 小樽市教育委員会(菊譲教育長)の「義務教育改革ビジョン」の指針を示した、「小樽市立学校教育推進計画(あおばとプラン)」が、2006(平成18)年度から2008(平成20)年度の3年間実施される。
 この「あおばとプラン」は、これまでの義務教育の活動を見直すとともに、学校が家庭や地域社会と連携して地域全体として児童の成長を支えていくように確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成を図るとしている。
 プランの中で重点として挙げられている「確かな学力の育成」では、学力向上検討委員会を市教委研究所内に設置。学芸員を派遣して体験的な学習の充実を図る。各教科で身に付けた知識を関連付けて活用する総合的な学習の時間を充実させる。
 「豊かな心の育成」では、道徳教育を充実させ、児童たちに本への興味を持たせる。教育相談などを行ない、不登校などの児童に対する指導の充実を図る。
 「健やかな体の育成」では、児童の体力の実態を把握し、計画的な体力向上の取り組みを進める。健康教育の推進、防犯ブザーの貸与や通学路の安全確保の充実など、安全教育の推進を図る。
 これら3つの重点のほか、IT指導力の向上や小学校での英語活動の導入、社会の変化に対応した教育や教員研修や授業研究の実施により教員の資質向上を目指すとしている。
 小樽市の学校の適正配置計画や小中教育の今後が注目されている中、「学校、家庭、地域社会が自らの役割を自覚し、共に考え、共に汗を流して教育改革を進めてまいりたい」(菊教育長)としている。

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