「サイカノ」に中高生がそっぽ!「最終兵器」及ばず!


saikano1.jpg 一般公開中の小樽を舞台にした映画「最終兵器彼女」が、中高生からそっぽを向かれ、上映1回当たり約10名しか客を呼べない惨憺たる結果となっている。
 小樽を舞台にした、切ないラブストーリー「最終兵器彼女」。1月28日の初日のワーナー・マイカル・シネマズ小樽(築港)での入館者が、3回上映でわずか54名という切ない幕開けとなり、先行きが危ぶまれていた。その後もまるで客足が伸びず、上映回数も1回減らしたが、1日2回の上映でも平均約10名というお寒い結果となっている。
 この映画は、北海道出身高橋しんの人気コミックが原作で、単行本全7巻、350万部を突破した超人気作。普通の高校生の純粋なラブストーリーに、SF的な世界観がミックスされ、同世代からも圧倒的な支持を得ていた。
 小樽が舞台となり、旭展望台や小樽商業高校・工業高校など、市内各所でロケが行われた。このため、劇場側では「あ、あれっ、あそこ映ってる」と、確認する中高生が足を運ぶことを期待していた。
 しかし、1月28日(土)の初日の同映画館では、3回上映しても総入館者数54名という結果となり、2週目に入った2月4日からは、客の伸びが期待出来ないと上映を2回に減らした。それでも1回当たり10名しか来ぬ客に劇場側では、「予想したよりもかなり下回った感がある。それに他の作品も重なったため、上映期間延長はしない。リピーターもなく残念な結果となった」(佐藤絵理マネージャー)と、「まずまずの出足でなかった」ことに肩を落としていた。
 入館者は、高校生や中学生の同世代を中心に原作を支持する人が多いというが、中には、「ちょっとグロテスク」、「迫力はあるし、映像はきれいだけどリアル過ぎて」という声も上がっていたという。
 最終兵器の力も及ばず、今週の2月17日(金)までの3週間の上映で、「サイカノ」は切なく幕を閉じることになる。

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