大雪にようやく本腰?!小樽市が「大雪対策本部」設置! 


 降り続いた雪で、1月の小樽市内が記録的大雪になっていることを踏まえ、小樽市役所では、連休中の1月9日(月・祝)13:00から「大雪対策緊急関係部長会議」を開催。10日(火)16:00に山田勝麿市長を本部長とする「大雪対策本部」を設置し、この大雪対策にようやく本格的な取組みを始めることになった。
 降り続く雪は、1月5日(木)19:00に101cmと、ついに1mを超えた。以後、連日の降雪が続き、1月9日(月)3:00に143cmを記録した。これは1954(昭和29)年1月に記録した172cmに次ぐ、記録的大雪となった。
 市内各所では、道路に雪が山積みされたまま放置され、除排雪が追いつかない状況で、道路2車線が1車線になり、交通渋滞や交通事故が頻発。連日の除排雪に追われる市民からの苦情も高まり、市民の忍耐も限界に近づいていた。
 このため、9日13:00から市役所内で、市長・助役のほか、総務・財政・建設・水道・経済・環境・福祉の各部長らが集まり、「大雪対策緊急関係部長会議」を開いた。この会議では、10日(火)16:00に市長を本部長とする「大雪対策本部」を設置し、市職員による除雪体制を作ることや、全市的パトロールを実施するなど9項目の対策を決定した。

(1) 1月10日午後4時に、山田勝麿小樽市長を本部長として「大雪対策本部」を設置する。
(2) 福祉除雪については、従来からの業者発注、ボランティアのほか、市職員による除雪体制をつくる。
(3) 落雪、倒壊危険家屋パトロールについては、通学路を中心にパトロールを開始し、全市的に行う。
(4) 高齢者福祉施設などへの消防による特別査察の実施。
(5) 平家公営住宅入居者の安否確認。
(6) 保健師が従来訪問している単身、高齢世帯へ、電話、訪問による健康確認。
(7) ごみ収集は、収集日に遅れても全量収集予定。
(8) 除雪費については不足することが予想されるので、補正予算を計上する予定。
(9) 道路、除排雪については、幹線道路の排雪から順次、生活道路に入る。

 生活道路の除排雪の遅れで坂道などで危険にさらされている市民からは、市役所の対応の遅れを指摘する声も多く、「大雪対策本部」の実効ある対応が早急に望まれている。

 大雪の状況