強い風雪が小樽市内を襲う!4日(水)積雪最大91cm! 


 千島近海に発達中の低気圧の影響で、北海道付近は冬型の気圧配置となり、1月4日(水)午後の小樽市内では、強い風雪が歩行者を襲った。16:00には、今年度最大91cmの積雪を記録。歩道には大きな雪山が並び、「今年は、市役所は全然雪を持って行ってくれないね」と嘆く市民が大勢いた。
 4日(水)の午前から昼にかけて吹雪いたり晴れたりと、まだらな天候が続いた。午後になると青空が見えるなど晴れる時間もあった。しかし、14:30頃から次第に天候は荒れ、視界は真っ白になり、呼吸すると雪が口に入ってくるほどの悪天候に変わった。
 札幌管区気象台は4:51に「風雪・波浪・なだれ注意報」を報じ、4:55には「暴風雪と大雪に関する地方気象情報 第5号」で、「千島近海に発達中の低気圧があって北東に進んでいます。北海道付近は次第に冬型の気圧配置となってくるでしょう。石狩・後志地方では4日夕方まで北の風が強く、海はしけるでしょう。ふぶきや吹き溜まりによる交通障害、突風や高波に注意して下さい。また、石狩北部や南空知・後志地方では、昨日からの降雪量が30cmを超えている所がありますのでなだれにも注意して下さい」と発表していた。
 この荒天で、小樽市内の観光名所には、観光客がポツリポツリとしか見えなかった。小樽運河浅草橋街園では、人力車の車夫たちは、身体を震わせて、たまに通る観光客を呼びかけていた。車夫の1人は「こんなに雪が積もってすごいな。なんとかなんないのかな。去年は、まだ良かったな」と話していた。もう1人は「今日は全然だめですね。たまに晴れたりはしましたがね」とジャンプしたりして、冷えた身体を温めていた。
 同気象台は「風は4日夕方まで、波は5日明け方まで。後志地方は、北の風、突風に注意。最大風速、海上18m、陸上13m。波の高さ5mのち3m」とし、「後志地方では、ふぶきや吹き溜まりによる交通障害、突風や高波、なだれにも注意して下さい」と呼びかけている。