75歳のデジタル時代の“申し子”!小樽・高島の大黒さんが大冊を完成! (2005/12/14)

 600ページに上る自身が生きた記録の「自分史」や、500ページを超す「新高島町史・改訂増補版」を、編集から製本までたったひとりで完成させた75歳、デジタル時代の“申し子”がいる。


 市内高島2丁目在住の大黒昭さんは、75歳にしてマックやウィンドウズを使いこなし、多くの難しいソフトウェアやデジタル機器も楽々駆使。朝起きたらメールをチェック、トイレとご飯の時間以外は、パソコンの前で仕事するという。


 大黒さんは、1930(昭和5)年5月16日東京都で生まれ、小樽市高島で育つ。教員となり、手宮小、高島小、塩谷小、稲穂小で42年間教諭を勤めた。新しいものへの関心を常に持ち、授業にもいち早く取り入れた。


 1956(昭和31)年に札幌NHKTVが開局したことにより、翌年、理科テレビ番組を利用した授業を公開。この頃から、家庭用テレビが欲しくなったという。しかし、当時は高価で、一般家庭では購入出来ないため、自分でテレビを組み立ててしまった。1967(昭和42)年には、8ミリカメラを使い、授業内容や様々なことの記録を始めた。「私は本当は、映像や放送関係が好きみたいです」


 校内放送や映画作成、シンセサイザーを使った音楽の授業など新しいことを常に先取りしたという。


 1983(昭和58)年には、高島小学校の「開校100周年記念事業」のひとつとして、「新高島町史」の編纂に加わり、編集委員として町史編集作業に入った。同時にこの頃から、大黒家の祖先から今日までの記録をまとめ始めた。時間があればワープロでひたすら打ち込みに没頭。「とにかく資料を集めるのが大変だった」


 3年を費やし、完成した「新高島町史」。その後、退職を迎え、本格的に「自分史」の作成に移った。写真や図なども入れて印刷もしたいとパソコンを購入。当時は、ウィンドウズが開発されておらず、DOS/V方式で、入力もベイシックの記号を用いなければならなかった。大黒さんは、パソコンの原理や仕組みを調べ、あらかじめ持っていた「Photoshop5.5」や「Pagemaker5.5」のソフトウェアを使えるパソコンとして、アップル社のマッキントッシュを選んだ。


 始めは家で使うことが多かったため、デスクトップのパワーマックG3を購入。しかし、体が弱く、入退院を繰り返すことがあり、翌年、ノートパソコン「パワーブックG4」を購入。入院時は必ず持ち込み、病室でも作業を止めなかったという。


 「自分史」には、趣味で行っていた8ミリフィルムやS・VHSのアナログの映像を、すべてデジタルテープにコピーし、パソコンに取り込んで編集。パソコンなどの性能、スキャナーやプリンターなどの周辺機器などの著しい発展で、カラー写真を取り込み、印刷も自分ですることにした。


 製本の仕方はインターネットで調べ、「Bookist」というページを発見。、ネット上で製本の仕方を学び、道具もネットで購入、「インターネットは本当に便利だよね」


 ワープロでひたすら打ち込んでいた時代から、現在までのIT技術の進化を「僕は最初からデジタルの時代は来ると思っていた」


 600ページにもなる「自分史」は、書き込めばもっと多くなったというが、製本する道具「バインダー」が600ページまでとの限界があり断念。「最後の糸綴じには本当に苦労したよ。針でよく指を刺したな」、「1冊を製本するのに約5時間かかる本当に大変だった」と、苦労したことを話す。しかし、何からなにまでひとりで作業してしまった大黒さん。


 「自分史」を作成中に、高島小学校の120周年を記念として、この20年間のことも書き加える必要があると、「新高島町史・改訂増補版」の改定作業も始めたという。


 そして、約20年の月日を費やし、2005(平成17)年3月1日、「自分史 世紀を越えて 教職42年の記録」を発行。10月1日には、「新高島町史 改訂増補版」も完成。以前の町史には3年も費やしたが、この改訂増補版はたったの1年で作り上げてしまった。しかも、写真もカラーになり、文章も読み易く改良され、20年間の高島の出来事も新たに追加された。


 「この人はね、なんでも仕事を引き受けちゃうんですよ」と話す妻・順子さんを横に、「わたしは本当に好きなことをやってきたんですよ」と苦笑い。「何回も間違えたよ。たくさんの人に支えられて、やっと出来たんだ。自分が死んだら、誰もしないだろうと思って作りましたよ」


 この「新高島町史」の改定増補する作業の中で一番苦労したのは、印刷の際のページの振り分けのミスだという。


 「高島が大好きでね。昔はね、『高島がわたしの故郷だ』って胸張って言えるような文化と歴史があった。今、このことを書き残しておかないと、誰も書いてはくれないのではと思って作り上げたんですよ。自分が文章を作ったり、ワープロ打ったりすることに興味があったし、する技術もあったからね」と笑って話す大黒さん。


 デジタル機器を楽々駆使する、75歳のデジタル時代の“申し子”のオールドパワーは、全開中だ。


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