小樽の人気駅弁、ニューヨークへ行く!


ekiben1.jpg 小樽に旨い駅弁ありと全国的に知られる、(株)小樽駅構内立売商会(村上勝社長)の小樽駅弁。今年の春、ニューヨークのデパートで開催された「全国うまいもの大会」で、瞬く間に“完売”と、大旋風を巻き起こしていた。全世界でブームになっている日本食に、通のニューヨーカーや、現地の日本食に飢えたジャパニーズにも感動を与え、最終日の午前中には、予定した全てを完売した。
 同社は、ロサンゼルスのデパートで、4年前の秋から開催されている「全国駅弁大会」に参加。アメリカで初めての大会初日、早朝に仕込まれた駅弁が、開始と同時に会場内は、行列をした大勢の人で埋まり、開始30分で完売と大盛況になった。以来、毎年の春秋に参加し、2001年秋、2002年春・秋、2003年秋、2004年秋、2005年春と、6回の大会で全て完売した。小樽駅弁は、この大会のなくてはならぬ“ロス名物”となった。同大会には、現地の日本食に飢えている人や、日本食通の外国人が並んだ。花畑をイメージして“うに”や“いくら”などで飾られた「海の輝き」に、「ライスはあるんですか?」と質問する外国人もいるという。
ekiben.jpg 少しでも本物の味に近づけるため、日本から食材を持ち込んでの米国実演販売。作れる弁当の数に限りがあり、買い逃した人も出た。「もっとたくさん作って」と、ロサンゼルスで大好評となった。今年の春、ニューヨークのデパートで「全国うまいもの大会」が開かれた。ロスからニューヨークへとアメリカ大陸を横断して、同大会にも初参加した。大会の名物となっている小樽駅弁は、500食用意され、ニューヨークでもあっという間に“完売”した。
 「初めて参加したロサンゼルスの大会では、N.Y同時多発テロ後の当時、飛行機には乗客が少なくガラガラ。初めての海外駅弁大会だったので、すごく不安でした。しかし、ふたを開けた瞬間に、現地の日本人や外国人が一斉に並び、会場が人・人・人で埋め尽くされた。あの感動は今でも憶えている。最終日には、大成功を収め、参加者みんなで涙を流し、抱きあったことは忘れられない。
 ニューヨークでは今年初めてだけど、ロスでは毎年大会を経験しているが、毎回ホームシックになる。仕込みのために早朝3時に、朝日も昇る前の暗い街を歩くことが本当に怖い。でも、毎年楽しみに待ってくれてるお客さんがいるから、味を落とさないで、期待に応えられるようにがんばります。今年の秋のロサンゼルスの大会にも参加する」(村上功専務)と、今秋もロサンゼルスに小樽の駅弁が空を飛ぶ。