小樽港北防波堤が「平成の大改修」へ!

 小樽港を北海道の玄関口として、1世紀にわたり北の海の荒波から守ってきた小樽港北防波堤の「平成の大改修」がいよいよ着工される。
 小樽港北防波堤は、近代土木の父といわれる廣井勇博士(初代小樽築港事務所長)により、1897(明治30)年から11年間をかけ1908(明治41)年に完成した。コンクリートブロックを斜めに積み上げた斜塊構造は、当時の土木技術の最先端をいくもので世界的にも高く評価されている。
 この我が国初の本格的コンクリートによる外洋型防波堤・小樽北防波堤は、歴史的価値が高く、2000(平成12)年には土木学会の「土木遺産」に、2001(平成13)年には「小樽みなとと防波堤」として、「北海道遺産」に指定されている。
 延長1,289mの北防波堤も現役100年に及び、北の海の激しい荒波に揉まれ、老朽化による傷みが目立つようになってきた。このため、小樽開発建設部では、北防波堤の改修改良工事を今月下旬から始める事になった。
 改良予定区間は、北防波堤斜塊部の860mに及び、今年度はこのうちの50mについての工事となる。
 この改良工事のための安全祈願祭が、7月7日(木)に行われた。
 延長1,289mの北防波堤の約67%に及ぶ860mの「平成の大改修」がいよいよスタートする。

 廣井勇の生涯(PDF)


 北大ものがたり


 おたるみなと資料館と地域との協働(PDF)


 小樽開発建設部の広報誌より


 小樽開発建設部HP