座礁貨物船、9日ぶりに離礁成功!


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 小樽港の中央部で座礁して立ち往生中だった大型貨物船の曳航離礁作業が、6月6日(日)14:00から行われ、5隻のタグボートでようやく離礁に成功した。

 4万5千トンの飼料を積んだ3万トンの大型貨物船「リンドス号」は、5月29日早朝に、小樽港勝納ふ頭に着岸しようとして、中央ふ頭前面50mで浅瀬に乗上げ座礁した。

 以来、サルヴェージ会社により、タグボートによる曳航作業が2日に行われたが失敗し、4,000トン分の積荷を3日から5日にかけ陸揚げし、6日の曳航離礁作業となった。

 6日午後の曳航離礁作業は、2日に行われたのと同じく、港内の広い区域を船舶の交通禁止をしての取組み。4万5千トンの積荷で、2日にはビクともしなかった貨物船が、4,000トンの積荷を下ろし、船体が軽くなったため、5隻のタグボートに前後左右から押したり曳いたりし、徐々に座礁から解放された。

 この後、当初着岸予定だった勝納ふ頭にタグボートで曳航され、9日ぶりに着岸した。同船はこの後、船体調査などを受けることになっている。小樽海上保安部では、離礁作業での油漏れなどの異常はなかったとしている。

 今回の大型貨物船の座礁事故は、アメリカ軍の航空母艦などを受け入れてきた小樽港の、意外な弱点を露呈した。

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