小樽の職人技を体験できる“モノづくり展”


mono.jpg 小樽の職人さんとモノづくりを無料で制作体験できる、“モノづくり展・無料体験工房”が、10日(月)から開催されている。場所は、長崎屋小樽店公共プラザ広場(稲穂2-20-1)と、小樽まち育て情報センター(稲穂2-17-1)。時間は午前の部が10:30〜12:00、午後の部が13:30〜15:00。指輪加工やネックレスの作成、紋章書きが体験でき、完成した作品を持ち帰ることができる。
 10日の長崎屋の会場では、谷沢宝飾工芸の谷沢典雄さんによる“銀の指輪づくり”と、千葉忠紋店の千葉豪さんによる“紋章書き”の工房が設置されていた。
 “銀の指輪づくり”では、初めての人でも加工しやすいよう、軟らかい純銀が使われた。純銀の棒から最後の記念のネーム入れまでの制作時間は、90分〜120分くらいかかる。世界でただ一個の創作アクセサリーを完成させるため、受講者は夢中で制作に励んでいた。工房にはオリジナル作品を作ってみたいと、若い女性も多く集まっていた。
 “紋章書き”では、家紋の制作が行われた。初心者でも作業がしやすよう、家紋の型は通常のものより、ずっと大きいものが用いられた。これをTシャツなどにプリントする。千葉さんによると、「紋章は日本とヨーロッパにしかないもので、日本の家紋は現在約6,000種ある。紋章は6世紀ごろ始まり、平安時代に家紋の原型ができ、それから約850年の歴史が経った。現在では葬式のときくらいしか、家紋を見ることはなくなったが、先祖や家を大切にする心を再認して欲しい。」と、家紋の歴史について語ってくれた。
 この小樽の職人さんによる日替わり無料制作体験工房は、16日(日)まで開催。事前の申し込みが必要で、連絡先は小樽情報ネットワーク事業協同組合、Tel:0134-21-6633、Fax:0134-21-6634。otaru-j@asakawa.ne.jp