消える「都市銀行」〜三井住友銀行小樽支店が撤退へ!


smbc.jpg “北のウォール街”の拠点として活動した旧三井銀行の建物にある三井住友銀行小樽支店(色内1-3)が、11月に閉鎖し、撤退することとなった。これにより、小樽市内に唯一残っていた“都市銀行”が姿を消し、122年の長い歴史に幕が下りる。
 旧三井銀行が小樽へ進出したのは、1880年(明治13年)4月で、現在の花崗石の外壁をもつ重厚な建物は、1927年(昭和2年)に竣工したもので、“北のウォール街”として、名を覇せた銀行界を支え続けていた。閉鎖し撤退することになった三井住友銀行小樽支店は、“同行の店舗の中で、規模が最小で行員も19人と少なく、今後の業務拡大も望めない”として、11月18日に閉鎖し、札幌支店に統合される。
 最盛期には9行を数えた都市銀行が、小樽経済の衰退と共に次々と姿を消し、最後の砦として唯一残っていた同支店の閉鎖で、小樽の“北のウォール街”も文字通り、最後のピリオドが打たれる。市の経済界では、「小樽のイメージが悪くなる」と心配している。同支店の建物は取り壊さないことを条件に、売却する方針になっている。